我が国の現在のAED(自動体外式除細動器)の累計販売台数は160万台以上(2023年)。
ただし、その使用率は約4%に過ぎず、突然死により、年間約8万人の命が失われています(220人/日、1人/7分)
救急車が到着するまでの平均時間は約9分で心停止後、電気ショックが1分遅れるごとに救命率は7~10%づつ低下します。

私たちは、AEDの普及と使用率を劇的に改善できる「ポケットAED(商標 Poket AED)」の回路を開発し特許を取得しました。
これから先は回路のチップ化による一層の小型化を実現していく予定です。
「Poket AED」は身近で使える、小型(軽量)・簡単・ポータブルな携帯型AEDです。
携帯サイズ(200~300g)で、誰でも携帯し簡単に利用できるAED

現在のAEDが大きく重い理由は、主に”CとT“にあります。
また、充電した電気をアナログで放出するので波形はコントロールできません。

例:W265x H100x D320mm
約2Kg前後


160mm x 80mm x 30mm
200~300g
独自の回路によるAED(特許取得済)で、小型化が可能であり、かつAEDの波形を自由にコントロールすることが可能です。
Poket AED:飛躍的に救命率を上げる二連発ショック(DSED)機能を世界で初めて搭載
弊社の「特許技術」により、試作したPoket AEDにDSED機能(Double Sequential External Defibrillation,DESD)を世界で初めて搭載することに成功しました。
二連発ショックは、難治性の心室細動(VF)に対しても有効な除細動手法です。
これは、ショックボタンを操作するだけで、救助者が指定する時間間隔をはさんだ二連続通電ができる機能です。これは我々のAEDが達成した世界初の機能です。
特許取得状況
No. | 文献番号 | 出願番号 | 出願日 | 公知日 | 発明の名称 | 出願人/権利者 | 備考 |
1 | 特許7493865 | 特願2023-579652 | 2023/08/25 | 2024/06/03 | 自動体外式除細動器 | 株式会社オンラインマスター | 海外特許申請中 |
商標登録状況
No. | 文献番号 | 商標 (検索⽤) | 称呼 (参考情報) | 出願⼈ | 出願⽇ | 登録⽇ |
1 | 登録6793776(商願2023-090819) | Poket AED | ポケットエイイイデイポケット,エイイイデイ | 株式会社オンラインマスター | 2023/08/15 | 2024/04/05 |
2 | 登録6793777(商願2023-090820) | Anytime AED | エニタイムエイイイデイエニタイム,エイイイデイ | 株式会社オンラインマスター | 2023/08/15 | 2024/04/05 |
3 | 登録6840608(商願2024-024214) | ポシェットAED | ポシェットエイイイデイポシェット | 株式会社オンラインマスター | 2024/03/08 | 2024/09/03 |
4 | 商願2023-128151 | アットホームAED | アットホームエイイイデイ,アットホーム,エイイイデイ | 株式会社オンラインマスター | 2023/11/17 | – |
上記の情報は、公開特許情報データベースに基づく内容です。(2024-11-17現在)
オンラインマスターは、Poket AEDの基礎となる特許技術取得と商標登録を完了しました。
上記以外にも、申請中の特許案件があります。
スマートフォンサイズの携帯可能なPoket AED(一人一台)
スマートフォンとほぼ同じ200~300gのAED。AEDが周囲にない旅行先やアウトドアでも命を救えます。

Poket AEDは医療DXの最先端を構成します

Poket AEDが実現する医療DX構想


急性心停止からの経過と救命限界
蘇生開始は心停止から必ず3-5分以内である必要に対し、救急車到着までは約9–10分。
心肺停止(心臓と肺が共に停止する)を起してから、救急救命士による最初の救命処置が始まる迄の時間は、通報までの時間も含まれるので平均12分になります。この場合の救命率は3%以下です。つまり100人のうち3人しか命を救うことが出来ないという事です。脳が酸素なしで生きられるのは、わずか3~4分と言われており、命が助かったとしても、重い脳障害を残します。
心肺停止になると、脳への血流が止まり、10~15秒で意識を失います。脳の血流障害によるダメージは、時間の経過と共に急速に進みます。
下の表は、心肺停止になってから救命処置が行われるまでの時間経過と救命率を表したものです。心肺停止から1分以内に救命処置が行われれば95%が救命されます。3分以内では75%が救命され、脳障害も避けられる可能性があります。5分経過すると救命率は25%になり、8分経過すると救命の可能性は極めて低くなります。救命処置の開始は、時間との戦いであることがお判り頂けると思います。
心停止後のAED使用率はたった4.3%。過去20年間で顕著な成績改善なし


日本AED財団 AEDの知識 総務省消防庁:令和5年版救急・救助の現況
急性心停止が起きた人のうち、AEDが使用される割合は4.3%。そして、過去20年間顕著な改善がありません。倒れる瞬間を目撃された心停止の中でも、約半数は心肺蘇生を受けてすらいない状況です。
一方でAED販売台数は右肩上がりに伸びていますが、AED使用率にはほぼ変化がありません。
AED販売台数(累計)年次推移

一般市民による心肺蘇生の早期実施が極めて重要
目撃のあった時刻から救急隊員が心肺蘇生を開始した時点までの時間の区分ごとの 1か月後生存率及び社会復帰率(3か年合計)
目撃のあった時刻から救急隊員が心肺蘇生を開始した時点までの時間の区分ごとに一か月後生存率を比較すると、5分から10分までが11.4%であったのに対し、10分から15分までは7.1%と約0.6倍(-4.3ポイント)となっています。 さらに、一か月後社会復帰率を比較すると、5分から10分までが6.1%であったのに対し、10分から15分までは3.2%と約0.5倍(-2.9ポイント)となっています。 また、3か年の推移をみると、いずれの時間区分においても1か月後生存率及び社会復帰率が上昇しています。
Poket AEDは”いつでも・どこでも・誰でも”直ちにAED救命のできる携帯型AEDです

ここまで心停止からいかに素早く救命活動を実施するかが救命率・社会復帰率に重要、そしてAED台数がいくら増えても使用率にほぼ変化がないことをお伝えしてきました。倒れる姿を目撃しても半数が救命活動まで至っていないために、救われるはずの多くの命が失われている現状です。
”AEDが身近にないため救命に対して備えがないこと”が根本的な理由と考え、常に身近における世界最小・最軽量の携帯型AEDを開発いたしました。
PoketAEDは従来型とは異なり、飛躍的に救命率を高める”二連発ショック”機能も備えております。特許を取得したこの技術は今後世界中の人命を救うと確信しています。
ポケットサイズのAEDがあれば、突然の心停止に対し、45歳以上の傷病者を最低でも約11万人は救える(アメリカ国内)!
ダートマス大学(2022, USA)
